※デジタル万引きについて※ |
- 29: 名前:がっつ名無し投稿日:2003/07/22(火) 21:09
- カメラ付き携帯電話を使って書店に並んだ雑誌のページをパチリ。本を買わずに、情報だけを持ち帰る「デジタル万引」に書店や雑誌業界が大弱りだ。雑誌の売り上げ低迷の一因ではという指摘もある。業界団体は七月から「マナー向上」を呼びかけるポスターを張り始めたが、決め手にはなりそうもない。
JR札幌駅南側の駅前通に二店舗を構える「なにわ書房」では、こうした行為が約一年前から目立ち始めた。一見して立ち読み風だが、携帯電話を取り出して目当てのページを写し始めるという。「最初はメールの送受信かと思った。驚いた」と同店。
狙われやすいのは、料理店や宿泊先を載せた観光ガイドブックや求人、住宅の情報誌など。携帯電話の機能向上で細かい文字も鮮明に撮影できるため、同じ駅前通のアテネ書房(中央区北二西三)では「時刻表のダイヤを撮っている人がいた」という。
事態を重く見た日本雑誌協会は、携帯電話メーカーなどで構成する電気通信事業者協会と連名で「店内でカメラ付き携帯電話などを使って情報を記録することはご遠慮ください」と自粛を訴えるポスターを三万枚作製し、全国の書店に配った。
道内では被害に遭った書店だけでなく、まだ被害のない店も「これだけカメラ付き携帯電話が普及すれば、どこの店でも起こりえる」(札幌・紀伊国屋書店)と警戒し、予防のため店内にポスターを張り巡らしている。
著作権情報センター(東京)によると、デジタル万引は「著作権法には触れず、法的には取り締まれない」という。しかし、書籍の売り上げは一九九七年以降六年連続で減り続けており、日本雑誌協会や書店は「低迷の要因の一つかもしれず、黙認できない」と強調する。
なにわ書房の荒山敏明店長は「当人は『この程度はいいんじゃないか』という軽い気持ちかもしれないが、本の情報の一部を盗み撮りするのは明らかにマナー違反と認識してほしい」と訴えている。
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